新着情報

2024年4月18日

推定指標に、液状化発生確率を追加しました。コンターマップの閲覧および地図クリックで数値を確認することができます。

2024年4月18日

推定指標に、地震動の絶対加速度応答スペクトル(減衰5%、周期0.1, 0.2, 0.3, 0.4, 0.5, 0.7, 1.0, 1.5, 2.0, 2.5, 3.0, 5.0秒)を追加しました。コンターマップの閲覧および地図クリックで数値を確認することができます。

2023年10月2日

QUIET+QuickMapをリリースしました。リリースに伴いアプリケーションサイトを更新しました。

2023年10月2日

リリース後初めて画面にアクセスすると画面レイアウトが崩れる現象を確認しています。キャッシュをクリアすることで正常に表示されるようになります。

QUIET+ / 地震動マップ推定システム 概要

 QUIET+(クワイエットプラス:QUick Identification of Earthquake Threat PLUS)は、地震記録を用いて日本全国250mメッシュの分解能で計測震度相当値、地表最大加速度、地表最大速度を推定し、その結果を提供する地震動マップ推定システムです。

 サービス開始以降、地震の脅威を速やかに察知し、効果的な災害対応行動につなげるための情報として、被災者の生活を支援する組織や企業の事業継続を支援する組織にご利用いただいております。

 QUIET+は利用する地震観測記録の違いにより、速報のQuickMapと確定報のQuakeMapの2種類のマップを提供しています。提供方式は、ブラウザアクセス方式とAPI方式の2種類用意しています。

利用上の注意事項

 災害対応に資するべく速やかな情報公開を目標としていることから、即時地震動マップの推定は簡便な手法に基づいています。したがって、地震直後の概略かつ広域的な評価に用いられることを前提としたものです。社会基盤施設や特定地域におけるピンポイントな地震動推定値として利用するには注意が必要であり、詳細な地盤調査データに基づくより高精度な地震動予測手法との併用が望まれます。なお、株式会社構造計画研究所ならびに本サービスが利用している情報の提供機関様は、本サービスの提供あるいは中断、利用によって発生した直接・間接損害、特別損害、逸失利益などのいかなる損害を生じた場合においても、利用者に対する賠償責任を負いません。利用者がコンテンツを転載・引用した場合は、出典元が本サイトであることを明示してください。

地震動マップ QUIET+ QuakeMap / QUIET+ QuickMap

 GeoTIFFファイルによる地震動マップを公開しています。

 QUIET+ QuakeMap(確定報)は2023年3月以降の主な地震を公開しています。
 QUIET+ QuickMap (速報)は2023年8月以降の主な地震を公開しています。

マップの種類と提供方式

マップの種類

  • QUIET+ QuickMap(速報)
    QuickMapは、気象庁が公開する気象庁防災情報XMLフォーマット形式電文の震度情報を取得し、地盤の揺れやすさデータと統合処理することで地震計が無い場所の震度も補間推定した250mメッシュの震度分布を提供するものです。QuickMapは利用するデータの性質から次にご紹介するQuakeMapに比べて即時性は高まりますが、推定結果は計測震度相当値のみとなります。
  • QUIET+ QuakeMap(確定報)
    QuakeMapは、気象庁が公開する気象庁防災情報XMLフォーマット形式電文をトリガーに、国立研究開発法人防災科学技術研究所が公開する地震観測記録(波形)を取得し、地盤のゆれやすさデータと統合処理することで地震観測記録が無い場所の地震動強さも補間推定した250mメッシュの計測震度相当値、地表最大加速度、地表最大速度の分布を提供するものです。

提供方式
 QUIET+はブラウザアクセス方式とAPI方式の2種類の情報提供方式を用意しています。

  • ブラウザアクセス方式
    WEBブラウザで利用者側からアクセスしてデータを確認・取得することができます。アカウント登録をすることによって無料で利用することができます。
    v2_table_browser2.svg
  • API方式
    リクエストコマンドで利用者側システムからアクセスしてデータを取得することができます。
    v2_table_api3.svg

 用途に応じて各種APIを提供します。

  • 地震動マップAPI
    リクエストした日時に該当する地震の計測震度相当値、地表最大加速度、地表最大速度の分布図をGeoTIFF形式で取得します。地震の選択条件として、リクエストした日時に該当する地震のうち最大震度が最も大きい地震(複数ある場合は、日時が新しい地震)、リクエストした日時に該当する最新の地震、を選択するリクエストパラメータを用意しています。
  • ポイント情報API
    リクエストした日時に該当する地震の、リクエストした位置における計測震度相当値、地表最大加速度、地表最大速度の値をJSON形式で取得します。地震の選択条件は「地震動マップAPI」に同じです。位置を複数指定した場合はJSON配列で取得します。位置は緯度経度、250mメッシュコードのいずれかを指定するリクエストパラメータを用意しています。
  • 地震情報API
    リクエストした年月に該当する地震の震央地名、マグニチュード、最大震度の値をJSON形式で取得します。複数存在する場合はJSON配列で取得します。

ファイルフォーマット

GeoTIFFファイル: 3チャンネル

チャンネル番号:1 / 計測震度相当値

 データフォーマット: 2次元ラスター型1バイト符号なし整数
 データ変換: ピクセル値をDNとし、以下の式から算出
 INT=0.0256917*DN + 0.4743083
 DNが0の地域はINTの値が0.5以下、254は7以上、255は水域など計算できない地域
 ピクセルサイズ: 緯度方向に7.5秒、経度方向に11.25秒 (約250m四方)
 測地系: 世界測地系

チャンネル番号:2 / 最大地動加速度 (PGA)

 データフォーマット:2次元ラスター型1バイト符号なし整数
 データ変換:ピクセル値をDNとし、以下の式から算出
 PGA(cm/s/s)= 10 ** ( 0.01255372*DN + 0.288476275 )
 DNが0の地域はPGAの値が2 cm/s/s以下、254は3000 cm/s/s以上、255は水域など計算できない地域
 ピクセルサイズ:緯度方向に7.5秒、経度方向に11.25秒(約250m四方)
 測地系:世界測地系

チャンネル番号:3 / 最大地動速度 (PGV)

 データフォーマット: 2次元ラスター型1バイト符号なし整数
 データ変換: ピクセル値をDNとし、以下の式から算出
 PGV(cm/s)=10**(0.01255372*DN - 0.711523725 )
 DNが0の地域はPGVの値が0.2 cm/s以下、254は300 cm/s以上、255は水域など計算できない地域
 ピクセルサイズ: 緯度方向に7.5秒、経度方向に11.25秒 (約250m四方)
 測地系: 世界測地系

謝辞

 推定手法の開発及び地盤のデータ(Vs30マップ) は東京工業大学の松岡昌志教授の協力を得ています。地震情報は気象庁及び防災科学技術研究所が公開するデータ※を利用しています。関係各位に謝意を表します。

※National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience (2019),
 NIED K-NET, KiK-net,National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience,
 doi:10.17598/NIED.0004

私たちについて

私たち構造計画研究所は、1961年日本で初めて建築の構造計算にコンピュータを導入しました。その背景には、創業者の「構造設計業務の多忙さを解消し、より価値のある仕事に専念したい」という思いがありました。 当時の革新的な姿勢を受け継ぎ、その後も様々な社会課題をエンジニアリングにより解決することで、構造設計にとどまらない多様な分野へと事業を展開しています。

リンク

過去のお知らせ

2023年9月15日

QUIET+QuickMapは2023年9月末頃リリース予定です。

2023年4月14日

アプリケーションサイト(ベータ版)をリリースしました。

2023年3月28日

プロダクトサイト(ベータ版)をリリースしました。アプリケーションサイト(ベータ版)のリリースは4月15日を予定しています。